この時期、私はある事で頭がいっぱいになります。
それは、成人式。
毎年、実家の美容院で成人式の着付けを担当しています。
4年前までは、母が着付けの先生でしたので、私は助手的に手伝いをしていました。
子供の頃から、いつも手品のように手際よく着付けていく母の姿を、
後ろから「すごいな〜」と尊敬の眼差しで見てきました。
成人式の前日は朝方まで下準備をし、ほとんど寝ずに翌日を迎えます。
朝の5時から予約が入るのですから。
私は朝が弱い方なので、ぎりぎりまで起きれなくて（しかも寒い）
いつも母に怒られていました。
そんな母が4年前の成人式を最後に、数日後癌で亡くなりました。
成人式の日、その時はすでに末期の状態でした。
全身の痛みを耐えながら、全力でやりぬいた母の姿が一生忘れられません。
最後の着付けが終わった途端、崩れるように倒れ、すぐに病院へ運ばれました。
それから2週間後、息を引き取りました。
大好きだったお母さん、今は私の心の中で生きています。
母の私へのお願い事。
「着付けを習いなさい。そしてお母さんがいなくなったら、みっちゃんがやるのよ。」と。
今、私は母程上手にはできないし、時間もかかってしまうけれど、
しっかり着付けができるようになりました。
一つ母の願いが叶えられたかと思うと嬉しくなります。
今年の練習作品
今日の着付けをさせていただいたお客様のお写真を数枚ご紹介します。
まだまだ、納得のいかない仕上がりですが、次は来年！
もっと練習をして母のように完璧な着付けをします！
今日のお客様、
皆さんとてもかわいらしくて仕上がりにも満足していただけたようでした。
帰る前に母のお墓参りに行き、今日の報告と今の仕事の報告をしました。
明日からまた頑張ります！と気合を入れ、帰路に向かったのでした。
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